来日外国人とのポジティブ交流法

来日外国人とのポジティブ交流方法

 

ここ数年で急激に日本へ観光する外国人訪問客が増えましたよね。

日本への移住に憧れる外国人も多く、ますますグローバル化してきた日本。

 

2010年頃の帰国の際、成田エクスプレスに乗ったところ、アナウンスが「英語・中国語・韓国語」と流れ、街中でも同様に様々な言語でアナウンスされていて、「えっ?日本ってこんなにアナウンス言語多かったっけ?」と、驚いた事がありました。

それからしばらくしてまた帰国すると、今度は街中のコンビニエンスストアーに外国人スタッフが多いことに気づき。

あれから10年経ち、今では街中に外国人の姿が・・・

 

今後ますますインバウンドの需要も高まるのではないでしょうか。

 

ビジネス上で国外とのやり取りがある方は当然ながら、趣味やSocial Mediaで繋がっている外国人の友人たちが来日する際、嬉しい反面、色々と付き合いに悩む時もありますよね。

 

言ってしまえば、彼らは日本人ではないので、言葉も違えば育った文化も違う。だから悩んで当然。

文化が違うのですから、パーソナリティーだって、日本人には理解できない部分もあるかもしれず、でも、相手だって同じように思っているのです。あまり深く気にする必要はありません。

お互いに、楽しい部分だけ受け止めて、ポジティブに異文化交流を楽しみましょう!

 

こちらでは、語学の部分を除いて、そのほかの「ちょっと困っちゃったナ」程度のことをうまく交わして行こう!と言う、楽観主義的思考のアドバイスをお伝えします。

新人ちゃん
日常的なあるある部分は、ポジティブに流すといいよ!

 

文化が違うのだから戸惑うのは当然!すべてギャグと笑いに繋げる

 

筆者は、イギリスでの暮らしで、渡英当初は色々と戸惑うこともあり、苦労もしましたが、基本的には、イギリス人との付き合いに関して悩むことは全くありませんでした。

それでも、たま〜にですが、合わない人もいます。

そういう時は、全てを「相手の体張ったギャグ」だと思うことにし、笑いにつなげていました。

(ちょっと合わないな・・・)と思うような習性は、すべてウケればいいんです。

「なんで君、そんなに図々しいの!プププ!(笑)」みたいな。

 

外国人は(国にもよりますが)基本的に陽気なイメージがありますよね。こちらも陽気に気楽に考えればいいだけです。

 

日本時間の感覚を押し付けない

 

例えば友人との待ち合わせも、15分前に行くなんてやめて、ジャストか3分遅刻くらいで行けばいいんです。

その時の相手の様子を見て、15分遅れてくる人のようなら、次は30分時間を早く伝えておくか、自分も15分遅れて行きましょう。

遅刻がNGな約束の場合は、基本的には1時間は早く時間を伝えてた方が確実です。

どんな方でも、仕事や大事な用事であれば、相手も必ずジャストには到着します。

仮にジャストに到着しない場合は、電車を逆方向に乗ってしまったとか、そう言った理由です。

その時も、「ふざけんなよー、遅すぎ!わはは!」と、笑ってあげましょう。

相手は、日本にやってくる方なので、日本に合わせろよと言いたくもなりますが、多少は多めに見てあげてください。

日本人は真面目なので、そこを基準にすると、相手も疲れてしまいますし、それ以上にこちらが疲れます。

 

言う時はハッキリ言うのが大事

 

しかし、シメる時だけはシメるのが大事。

例えば、イタリア人と仕事で日本に行った時に、とてもとても大事な日本人仕事関係者とのミーティングがあったため、半ば脅しくらいの勢いで「お辞儀作法」を教えました。

お辞儀しないと、もう2度と日本で仕事できないぞ!と、ビビらせるくらいの勢いで強く伝えました。(笑)

そうすると、びっくりするくらい、至る所でお辞儀をしまくってましたよ!

もちろん、先方の日本人からも「本当に良い方だ、礼儀もなってるし!」と、大喜びされました。

 

また、別の際のこと。来日する筆者の友人がいたのですが、その友人を無償で色々と世話してくれることを申し出てくれた日本人の方がいたのです。

「日本に行く時に、その人に手土産を絶対持参して!セコいものじゃなくて!」と、かなり強く伝えました。

でっかいBOXチョコレートを持参したようですよ。(笑)

 

「セコいものじゃなくて」と言う一言も大事なのです。

何も助言してない場合、日本のコンビニで200円のチョコを買って行きかねません。

つまりは、海外では、相手の家にディナーにお呼ばれなどする場合は、ワインやスウィーツなどを持参するのが礼儀だけども、日中に普通にミーティングする際や、仕事先に何か土産を持っていく習慣はないのです。

そう言った場合に何か差し入れるとしたら、その辺で買ったチョコレートを持参するくらいです。

逆に考えると、こちらも気が楽なんですけどね!(笑)

 

お土産に期待してはいけません(笑)

 

海外にはお土産文化はありません。

お土産を買うにしても、家族や自分に対してのものであり、日本人のように「お世話になった方」「取引先へのお持たせに・・」なんて、気の利いた土産は買いません。

それが楽ではあるんですけどね!(笑)

海外在住者や、日本人で海外に友人がいる方ならわかると思いますが、例えば日本から海外に戻る(行く)際、友人にお土産を買っていくものの、外国人が日本に来る際やリターンしてくる際、よほど親密な仲でもない限り、手ぶらじゃありませんか?

それが普通なので、気にする必要もなし。ポジティブに取れば、こちらも気を使わなくていいのです。

 

ですが、日本人としては、世話した相手から「心ばかり」を受け取ると嬉しいものだし、次も何か協力してあげようと言う気にもなるのが、人間です。

「お世話になった人には、気持ちだけでも土産をあげるのが礼儀!」と、普段全く土産を買わない外国人仲間に強く伝えたところ、ちゃんと土産をお渡ししたようですので、ホッと一安心。

そう言った場合も、「先方も、君からのお土産をすごく喜んでたよー!」と、褒めちぎってあげましょう。

 

流し歴長しの長老
ポジティブな言葉には誰だって弱いから、自分も嬉しく感じた事って、記憶にも残るんだよね!
そんな風にアドバイスしながら渡航のお手伝いをした私には、礼はなかったので、おいっ!となりましたけど。(笑)
そんなもんなのです。習慣がないことは、ひとつひとつ言えばやるんだけど、言ってないことはやりません。
新人ちゃん
根に持ってると言うか、セコいな!(笑)

まずは元号の把握から・・・

 

以前は外国人との付き合いは現地での仕事や生活の上でだけだったのですが、このところ多いのが、日本に渡航する外国人の同行です。
一緒に渡航する時もあれば、ネット上で段取りや手配だけ手伝って、あとは日本で勝手にどうぞーと言う時もあります。

 

これが、日本に付き添い同行となるとかなり大変。
特に、仕事などで、外国人と日本人の板挟みになる時は結構大変ですね。

 

外国人が(例えば)遅刻をしてきた場合、彼らのイメージを損なわないよう日本人側にうまく伝えながら謝罪をするわけですし、反対に、日本の文化で「えっ?」と彼らが思うようなことがあれば、それをうまく伝えなければならないわけですし。

 

以前、契約書の締結に同行した際は、翻訳前の原本の妙なところで引っかかって、押印が進まず、その説明が少し大変でした。

 

日本の公文書は、元号表記ですよね。
「平成30年」と書かれた原本の方を見て、「2030年ってどう言うことだ!?」と、なったわけで。
「翻訳では2018年って書いてるでしょ、だから18年で合っていて、日本には元号というのがあって・・・・」
そんな感じで説明したのですが、しばらくピンと来なかったみたいで、「騙そうとしてる!?」と疑られて大変でした。(笑)

 

また、世話をする際にも、民族によってはかなり手が掛かる人もいるんです。それが例え友人であっても同じ。
自分でやろうと思えばやれることを、すべて頼ってくるタイプとか、構ってちゃんとか。ずっしり肩が凝ってしまう一番疲れるタイプです。(笑)
逆に、自立しすぎて一人で勝手に行動してしまう、管理しきれないようなタイプも。
流し歴長しの長老
自立している方の場合、「なんでヘルプを呼んだねん!」と思うくらい、ひとりでズイズイと行動していきますよ。(笑)

 

仕事の付き合いでない限りは、日本に慣れてもらうためにも、自身で全て単独行動してもらった方がいいと思います。
友人程度のお付き合いであれば、おもてなしも程々に、あとは自分自身で楽しんでもらった方が、お相手も日本での出会いも広がるかもしれませんし、悪戦苦闘した思い出も良い経験となります。

立ちはだかる通信の壁

 

意外と抜けてしまいがちなのが、通信関係です。

海外キャリアのiPhoneやスマホを持参している外国人は、モバイルデータをONにすると、日本の電話会社を通じて、日本の方からの通信を受け取ることができます。

しかし、それは国際ナンバーです。

その電波は(例えばイギリスだと)、日本→イギリス→日本という道のりを経て、相手の外国人に届きます。

相手はもちろん、かけた自分の方も結構な通話料金になります。

基本的には、モバイルデータやローミング機能はOFFにしている外国人がほとんどです。

かと言って、全ての外国人が、日本のナンバーを持っているわけでもなく、Wi-Fi環境を整えているかというと・・・・

そうでもない場合がほとんどなんですよ。

と、いうことは、Wi-Fiが繋がっていない時は、Social Mediaもメールも確認できないので、連絡やりとりに時間差ができるというわけです。

 

流し歴長しの長老
私も日本の友人から「連絡取りにくい」と、よく面倒くさがられます。(笑)

 

 

日本滞在中は、機内モードで過ごします

 

外国人との同行で面白かった出来事が、ある3つの国からそれぞれに来日し、合計5人に現場同行をする機会があったのですが、ショッピングに出かけたところ、1人が単独行動をはじめて迷子になってしまいました。
そして、その迷子を探しているうちに、他の3人が単独行動して迷子になり、残りの1人と困り果てて滞在ホテルに戻ったら、迷子になった4人それぞれがイジけながら帰ってきたと言う。(笑)

 

お分かりのように、その時はかなり大変だったのですが「面白かった」で、片付けています。
最後はユニークに持っていくことができれば、楽しいですよ。

 

面倒くさいのがその辺なんですよ。
一旦、迷子になると大変です。あと、待ち合わせですね。
日本では海外キャリアのスマホは(モバイルデータONか、ローミングしないと)使えないのはご承知の通りかと思いますが、意外と、日本在住の日本人だと、そこが少しピンとこない方も多いようなんです。

 

LINEかWhatsApp でぱぱっと連絡取れるだろう、と思うかもしれませんが、まず、外国人の携帯が日本に滞在する際は、「機内モード」にして、Wi-Fiを使うのが一般的です。
余計なメッセージを母国から受けとってしまうと、通信料請求が大変ですからね。万全のために「機内モード」にしておくのです。
そして、Wi-Fiが使えない場所にいたらアウト。連絡は取れません。ダイレクトに連絡は取れないのが普通として考えておくべきです。

 

まだまだ少ない、Free Wi-Fiエリア

 

ここ数年で、日本もかなりFree Wi-Fiエリアが拡大してきたと思います。
しかし、欧米に比べ、日本はFree Wi-Fiが使える場所がまだまだ少ないんです。

 

外国から日本に渡航する方々も、必ずしもSIMやWi-Fi環境を整えているタイプばかりではなく、大半は、Free Wi-Fiでやり過ごそうと思ってます。

 

そう言う筆者も同じく、よほどマメに連絡が取れなければならないケースを除き、ポケットWi-Fiなどは借りませんので、ほとんどFree Wi-Fiを使ってます。(笑)

 

最近では、到着後、空港でSIMカードをすぐにセットアップし、万全の連絡体勢を整える方も増えてきましたが、早い方だと、2〜3日であっと言う間にギガ数を使ってしまい、アクセス不可という状況に。

 

筆者も、購入に付き添ったことがありますが、十分に使えるギガ数を得ようとすると、結構高いんですよね、SIMって。
その、使い切ってしまったSIMをトップアップするための情報も、量販店にいけば良いのか、空港に戻れば良いのか、それとも新しく書い直さなければならないのか、お店の人は英語喋れるのか・・・など、色々試行錯誤してるので、当然ながらその期間は、ホテルにいる時以外は連絡が取れないわけです。

 

外国からの訪問客との約束は、前日の夜にメールで決めておく

 

外国人は、地下鉄のホームとか大好きですよ。Wi-Fi環境が必ずあるので。(笑)
しかし、そうそう出先でWi-Fiに巡り合えるかどうかは分かりませんので、約束は必ず、前日の夜までにメールで確認をとっておくのがベストです。
滞在先にWi-Fiがないと言う事は、ほとんどありませんので。

 

また、意外と皆、宿にさっさと戻る人も多いんですよ。(笑)

 

欧米などは時差が日本とは逆になるので、夜の時間帯は、母国の家族や友人とSocial Mediaでやりとりをしたり、SkypeやZoomで会話を楽しんだり、メールチェックしたり、そう言う事に時間を費やしたいと思っている方が多いです。

 

そのため、夜の7時頃までにメールで相手に確認事項を送信しておけば、夜の時間帯にチェックができる環境にいる事がほとんどなので、翌朝までには必ず返答が返ってきます。

 

そこで連絡ない場合は諦めるしかありませんが・・・(笑)

 

経験上、夜の時間帯であれば即レスの確率が高いですね。
大抵皆、ネット前で、日本旅行の写真などをSocial Mediaにアップしている時間帯なので、メールに気づかないという事はほとんどありません。

 

自分が海外旅行したとしたら・・・?

 

日本の方が海外へ旅行すると言うことを考えると、わかりやすいと思います。

 

初めての土地で、あまり遅い時間に出歩くことはしませんよね。
慣れてない頃は、夜の7時や8時には滞在先に戻ろうとするのではないでしょうか?

 

そして、滞在先であれば、安心してメールや Social Mediaを開くこともできますし、返信にも余裕ができますよね。

 

色々な外国人とお供した限り、下手するとディナーも付き合わすに宿に帰る人もいますよ。
夜の帰り道が不安という以外にも、「節約」という意味もあります。

 

確かに、旅行先で毎日外食も疲れますし、お土産や現地の買い物にお金も使いたいですから、時々はサンドウィッチ一個で済ませたい時もありますよね。

 

日本の夜は活気があります!

 

連絡関係だけじゃなく、アテンドのスケジュールを組む際にも「自分がもし海外旅行したとしたら?」と、少し考えてみるのも、相手の行動を把握しやすくなるのでおすすめです。

 

日本(特に東京)は、かなり夜が元気な国です。

 

私の知るところの、イギリスやイタリアでは、パーティー関係を除き、恋仲(笑)でもない限り、夜に出歩いたり、ディナーを食べたりということは、滅多にありません。
仲良しの友人や家族揃って、家でディナーとか、パブでダラダラ飲む・・なんてことはありますが、仕事関係や、まだ親しくなっていない間柄の友人、知人の関係で、夜7時にディナー食べて、二次会でカラオケ行って、終電まで飲んで・・・などと言うことは、まず、無いです。
始発まで大騒ぎなんてのも、ほぼ皆無。まず夜中開いてる店は無く、市街地のほんの一部に、ダンスクラブくらいしかありませんから。

 

実際に、一緒に仕事で来日した友人も、到着したその夜から、一週間の滞在中、全て「フル」で、夜中まで毎日歓迎会という日々に、めちゃくちゃ驚いてました。
本音をいうと、疲れたという感じの表情でしたね。

 

これも逆に自分に置き換えてみると、時差のある国へ旅行し、旅行先で毎日パーティーの連日、1日くらい、夜は一人でゆっくりネットでもしたいなあ、溜まったメールに返信したいなあ・・なんて、思いませんか?
でも、せっかくのおもてなし好意、断ることも出来ないし、参加したいという思いもありますよね。

 

なので逆に、来日外国人の方の休息のスケジュールを入れてあげましょう。

 

なんでしたら、夜は毎日7時に解散!でも、全く問題ないと思いますよ。
こちらも、毎晩日本のレストランを探して連れ歩く手間が省けて楽ですよね。・・と、楽観的に考えれば良いのです。(笑)

 

まとめ

 

今回は、ちょっぴり困ったシチュエーションをあげながらお話しさせて頂きました。

 

文化の違いで戸惑うことも多いですが、楽しいことや面白いことの方が断然多いのが異文化交流。
お互いの違う部分を個性として受け入れ、楽しみながらも、自分が海外に行ったらどうするかという事も少し考えると、相手のしたい行動も把握しやすいだけじゃなく、より気楽にお付き合いできるようになります。

 

素敵な日本をご紹介してあげてください!

 

最後までお読み頂きありがとうございます。
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