ジャムセッションって何?ミュージシャンにとって欠かせない即興ライブ『Jam』を知ろう!

Jam(ジャムセッション)って何?

 

今回は、ジャムセッションについての初歩的な情報を語っていきたいと思います。

 

ミュージシャンにとっては、演奏力や歌唱力のスキル向上や、腕慣らし演奏の場としての他、日常的な交流の場としても欠かせないのが、ジャムセッションです。

 

音楽初心者にとっても、いきなり単独ライブやバスキング演奏を始めるよりも、ジャムセッションの参加から始めた方がおすすめ。

 

周りの音を聞き、周りに合わせて演奏し、その中で独自の演奏を表現し、即興バンドと共にステージ上で1つの曲・作品として完成するのがジャムセッション。

それを繰り返すことによって、より音楽の流れを知ることが出来る上に、スキルも向上します。ミュージシャンとして学べることや得れることだらけなのです。

 

 

 

 

 Jam Session(ジャムセッション)とは

 

Jam Session(ジャムセッション)とは、ミュージシャンが集まり、各演奏者がコード進行に合わせて即興のソロ演奏を展開していく事です。

 

Jam(ジャム)と省略して呼ばれる事が一般的には多いですよね。

(以下、ジャムはJam、ジャムセッションはそのまま片仮名で表記します。)

 

単純に英単語の「Jam」としては、「詰め込む」「押し込む」などの意味を持ち、大勢のミュージシャンが一緒に(詰め込まれて?)演奏するというのもその意味にマッチしますし、イチゴやママレードなどに代表される、いわゆるジャムもこの意味合いから来たものではと思われますが、今回のトピックでご紹介している「Jam」の意味は、そのまま「即興演奏をする」という意味として現在では使われています。

 

また、1920年代の、初期のJam時代において、その場に参加したアメリカのエンターテイナーBing Crosbyの手拍子を「Jammin’ the beat(ビートのジャミングだ)」とミュージシャン達が言った事から、これらのセッションがジャムセッションとして知られるようになったと言う一説もあります。

 

既存のスタンダード曲をベースとし、そのコード進行、定義に従い、独自の奏法を披露してソロ演奏を繋いでいくという、一般的に知られるジャムセッションは、概ね非公式にイベントや音楽バー、パブ等でカジュアルに行われることが多いです。

 

それ以外にも、既存のカヴァー曲を除いて事前定義の準備なく音楽を即興演奏する事や、完全オリジナルのジャムセッションもあり、それらはFree Flow Sessions(フリーフローセッション)とも呼ばれます。

フリーフローセッションは、ミュージシャンが作品を制作する際、新しいアレンジを見つけるために、ミーティングや演奏合宿、スタジオセッション等でよく使う手法でもあります。

 

二度とない演奏・音楽こそが醍醐味

 

Jamのイメージとしては、ジャズミュージシャンが自由に即興で演奏していく様子が浮かびますよね。

 

実際に、ジャズのライブ・コンサートというのは、セットリストのスタンダード曲をバンドマスターの指揮、テンポに合わせて即興演奏で行われていることがほとんどであり「ジャズの名盤」と呼ばれるレコードは、ライブ録音であることが多いです。

 

スタジオアルバムの場合も、フリーセッションを行い、良いテイクがそのままアルバムに使用される事もあることから、ジャズはまさにセッションありきと言えます。

 

そしてジャムセッションで生まれる音とは、皆が即興で演奏することで「たった一度だけ、その場で瞬間的に生まれるソロ演奏」によって完成される音楽です。

 

二度と同じ旋律は生まれないそのライブ感こそが、Jamの醍醐味なのです。

 

Jamのはじまり

 

Jamの歴史としては、1920年代のミュージシャンが既存の曲を演奏するにあたって、自身のバンドスタイルでは演奏できないジャズ表現のために独自の演奏を行なったのが、ジャムセッションの始まりとも言われています。

 

1940年代~1950年代初頭にかけて、ニューヨークのMinton’s Playhouse(ミントンズプレイハウス)で定期的に開催されたジャムセッションでは、同プレイスのピアニストであった、ジャズの巨匠セロニアスモンクやチャーリー・パーカーなどが試験的なプレイを行っており、その後の快進してゆく若いジャズミュージシャン達の出会いの場としても、即興演奏のスキルを競い合うJamとしても有名なセッション場であったそうです。

 

ビートルズが出現した1960年代に入ると、1970年代初頭にかけて、ポップやロック音楽シーンの類稀なるスキルやオリジナリティーを持つミュージシャンが数々現れると共に、彼らのステージ上でジャムセッション光景が度々みられる事により、Jamは益々一般的に認知されるようになって行きます。

 

通常は非公式でのイベントや、オープン参加式の音楽バーなどで立ち寄ったミュージシャン達が即興で曲を決め、予めの定義無くセッションを行う事がほとんどですが、ピンクフロイドやジミヘン、クリームやツェッペリン、The Whoなどをはじめとするバンドが、自身のコンサートで10分以上の即興演奏を披露することも増えて行きました。

パブリック上で、オーディエンスに魅せるためのJamは、著名なミュージシャン達のショウの一環としても取り入れられるようになります。

 

様々なジャンルで行われるジャムセッション

 

現代でも、一般的なイメージはやはりジャズ音楽というイメージが強いJamですが、ファンクやブルーズ、そしてロックやポップスのジャンルでも、一般参加のジャムセッションのイベントが数多く行われています。

 

ジャズミュージシャン達は、かなりの数のスタンダード曲を把握しているので、曲目、テンポとキーの指示で即興演奏が成り立ちますが、初顔合わせの場合は譜面の持参をするのがマナーです。

 

ブルーズやファンクは、Jamのイニシアチブを取る人物がテンポとキー、リズムの指示をし、その指揮に従いながら即興演奏を繰り返します。

 

ロックやポップスの場合は、既存の曲の準備になりますが、キーが不変的とは言い切れないオリジナル楽曲がほとんどのため、誰もが知る曲や、予めJamに適した曲を選んでおくことがポイントになります。

 

いずれにせよ、そこは即興の場であるため、周りの音を聞き、周りの様子を見て、アイコンタクトを取るなどのミュージシャンシップ、協調性が何よりも重要になります。

 

コミュニケーションによって、演奏の出来も変わってくる?

 

Jamのバンド編成も即興になりますので、初心者がいきなり上級者と組むのは不安も出てきますし、スキルのレベルにあったバンドで演奏する事も成功のひとつとも言えますが、実は、初心者は、上級者と組んだ方が演奏がやり易いという事の方が多いです。

 

初心者ばかりで組むと、演奏がゴタゴタになってしまう事がほとんどです。初心者が2の割合で、上級者が8の割合くらいがいいかもしれませんし、かなりの上級者が2の割合ならば、8割が初心者でもうまく行く場合も。

上級者がJam慣れをしており、尚且つ親切な人(笑)であることもポイントですね。

 

組み合わせに関しては当日の運ですが、基本的にはオーガナイザーは面子のスキルを把握している事が多いので、大抵の場合は、新顔のミュージシャンを見かけると「初心者参加」と言う方向で考え、周りを良いバランスでチョイスしてくれます。

 

また、初参加の場合や、初めて訪れるジャムセッション会場では、その場を取り仕切るオーガナイザーを探し、挨拶と同時に一声、自身のスキルを伝えておくと、オーガナイザーもバンドの面子を組みやすいだけでなく自分の演奏も格段とやり易くなります。

 

いずれにしても、コミュニケーションという事ですね!

 

ちなみに、Jam初心者におすすめなのは、ブルーズのジャムセッションです。

ジャズのジャムセッションに参加したい!という方でも、まずはブルーズのジャンルから参加する事をおすすめします。

 

ブルーズに関する定義や、初心者の心構えなどはまた別の章にて改めてご紹介させて頂きます。

 

まとめ

 

今回は、Jam Session(ジャムセッション)について、初歩的な情報をまとめてみました。

 

近い将来、世界中でJamが再開され、ミュージシャン達が顔を合わせて即興演奏ができる日を心から願います。

そのためにも、私たちが出来る事を行い、ルールをそれぞれに守っていきたいですね!

 

次の記事では、このジャムセッションを「オンラインで行おう!」と呼びかけ、活動している世界のミュージシャン達の動きに迫ってみたいと思います。

 

最後までお読み頂き有難うございます。

 

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