チップは感謝の形。マナーに合わせて使おう!①
皆さんこんにちは。
前回、チップの初歩かつ日常的な使い方を、イギリスを例にあげてご紹介しました。
日本では慣れないチップの制度、見方によっては失礼じゃないかな?と感じる人も多いと思います。
今回は、海外では深読みせず、気持ちとして無理なくチップを自然に渡しましょう!ということで、お話しを進めたいと思います。
チップは感謝の気持ち。裏を読む人はいません
日本では、お金を渡すのは失礼と考える人も多いです。
そりゃあ、「手切金だ!取っとけ!」の類のお金は、確かに失礼ですよね。
何かお手伝いした際に、余分にこっそり渡されるお金も、なんか失礼と言うか、危ないと言うか。
裏もありそうに思えてきます。
でも、それって大金の場合だと思うのですよ。
筆者が昔、銀座のレストランでアルバイトをした時、サービスに感謝してくれたお客様からチップを頂いたことがありました。
もちろん店長に報告し、スタッフみんなで分けたのかな?差し入れみたいなのを買ったのか・・詳しくは忘れましたが(笑)、そういった(高級レストランや社交場などでの)場所では、チップを受け取るのも礼儀のひとつ。もちろん、一度はお断りした上で、ですけどね!
しかし、チップという制度に対して、「お金を渡すのは失礼だから」と言う意識を持つのって、なんだか古いし、ちょっとケチっぽいと思うのですよ。
日本にチップ文化はないのですから、あえて「渡すのは失礼だから」なんて言わなくていいと思うんですよね。
渡さないなら、余計な意識説明をする必要はなし。
逆に、日本でチップを受け取ることに抵抗のある人も、多いのは確か。
しかし、チップはあくまでサービスに対してのお礼の気持ちなので、そうそう拒否反応を起こさず、素直に受け取ってもいいと思います。(金額によりますが)
海外では、チップとしての現金に対して、「うわっ!失礼だなあ!」と言う人は皆無です。
単純に、チップ=ありがとう!!と言うことですから、逆を言えば、嬉しくないことや感謝していない相手に対してチップは渡しません。
日本人的な感覚で(ここで渡すのって失礼じゃないだろうか・・)なんて思う必要はなし。
チップを渡したいくらい感謝してる!と言うシーンであれば、素直に渡すのがクールですよ。
裏を読むと言うより・・少し嫌な体験をしました(笑)
筆者がバスキングをしていた際の事。
在英の日本人女性が「視察」に来たことがあったんですよ。バスキング中に。
ご存知の通り、バスキングはバスカーにとって「仕事」です。
*バスキングに興味がある方はコチラからどうぞ!
バスキングは、延々とノン・ストップで演奏をしてナンボ、バスカーの演奏を止めたりすることは御法度。
そして、路上という「公共の場」で、演奏許可をもらっているバスカーは、通行人の邪魔をしてはならないと言う意識が高いのです。
演奏の手を止めることは、稼ぎがなくなることであり、目の前で誰かがじっと立っていることは、通路を行き交う人々の邪魔になりかねず、そんな状況を見た通行人は、バスカーのことを(邪魔だなあ)と、思ってしまう事すら有り得るわけです。
例えば、バスカー達のファンだったり、音楽を純粋に楽しんでいる人や、友人に偶然あって会話をしたなどのケースは別です。
しかし、その、視察女性は、音楽を聞くマナーもなく、知り合いなどでもないので、こちらから場所を移動するなどのお願いも出来ず、何のために「視察」に来たのか問うたところ、「路上の人が、どれくらいお金入るのか、どんなもんか興味があった」との、上から目線。
かなりの営業妨害。
そして、すごい嫌な感じの女性でした。後にも先にも、その人だけですけどね、日本人でそういう態度の人。(笑)
その方から、2時間も営業妨害をされた挙句、帰りがけに言われたのがこの台詞。
「お金は失礼だからさ、チップは入れないよ。日本人同士だから。」
もう、目がテン。(笑)
それ、言わなくっていいんじゃない?ってセリフです。
「日本人同士だったから、気を使ったのよ」と取れるような言い回しをしていますが、こういう方は、どんなサービスを利用してもチップを渡すことはないと思いますよ。
そう言う、余計な言い訳はいらないんですよ。
チップを渡すも渡さないも本人の自由。
そして、チップが1ペンスでも、1ポンドでも、10ポンドでも、それも自由なんです。
その女性は、チップに払うお金がもったいなかっただけで、正当な理由がありますよ、と、わざわざ伝えてくれたわけです。
しかし、やるべきだった行動は、1ペンスのような微々たるお金を置いてサッと去るか、「邪魔してごめんね、ありがとう!」と言う言葉を残して去るか、それだけで良かったのです。
うーん、余計なことを言わず、何も言わずに去ればよかったのになあ。(笑)
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