海外で稼がずに人前で演奏するベストな手段とは?
こんにちは。
前回のブログでは、以前の記事「旅先で違法とならずに海外バスキングやライブを演る方法」でご紹介した、旅行者が海外演奏する方法のひとつとして「稼がない!」と言うアドバイスの中から、海外現地のジャムセッション参加をおすすめさせて頂きました。
ちなみに、これらのお話しは以下リンク記事から始まっています。
今回も、稼ぐ事を目的としないで、海外現地の人の前で演奏を楽しめる方法を具体的に考えていきたいと思います。
再度お伝えしますが、十分な旅費とお小遣いを持参している事が前提です。
「稼がなければいい」とは言えど、友達の家でギターを弾いたり、ホテルで音が出ないようにヒッソリと楽器を触って練習するだけでは、正直面白くないですよね。
せっかくならば、現地の人の前で演奏して、反応を見たいですよね!
では、今回の方法へ行ってみましょう!
稼がないバスキング(記念バスキング)をする
まず最初に。バスキングで稼ごうと思えば、忍耐力が必要です。
いきなり挑戦して「バスキングで稼がない」と考えるよりも「稼げない」と考えた方が早いかも。とにかく、バスキングで稼ごうと思わない限りは稼がなくて済むと思います。(笑)
「チップがザクザク入ります!」というようなピッチ(場所)は、許可制となっているところがほとんどです。
それ以外の場所で、黙認されたり、解放されている場所(市民に迷惑がかからない場所)や、現地のバスカーとの縄張り争いのない安全な場所の場合は、長時間演奏を続けなければ、チップを稼ぐまでに至らない可能性の方が高いでしょう。
バスカーたちはこんな感じでチップをGetしてます
目安として、我々の場合は「1ピッチあたり2時間」の演奏をしています。
チップがザクザク入り始めるのは、1時間以上経ってから。運が良いと30分くらいで増えていきます。しかし、1ピッチでバスキングを終了させる事はほとんどありません。
1日あたり、2ピッチ(または3ピッチ)、つまり4時間から6時間かけてガッツリやって、それを毎日続ける。それを月計算すると、普通に暮らせる額を得ていると分かるのですが、感覚が掴めてきたら「1日あたり幾ら稼げばノルマ達成」と自分の基準が分かるようになるので、切り上げる時間に関しては日々調整しながらやっていくようになります。
場所や時間帯によっては、2時間で100ポンド(14000円くらい)稼げるピッチもありますが、だからと言ってそこで止めるわけではありません。明日のチップや先々が読めないのがバスキングですから、その分は多めに除けておく感覚です。
いずれにせよ、今の時代、そしてこれから先は、バスキングも過酷な時代となり、チップもキャッシュレス化していく事でますます厳しくなると思いますけどね・・
ちなみに、ものすごく不景気の時期で、ものすごく不人気のチップの入りが悪いピッチで2時間演奏して、5ポンド(700円くらい)という時もありました。それは一度だけですが、2時間あたりに対しての、過去の最低チップ額ですね。
でも、それくらいに毛が生えた程度のときだってあるわけです。バスキングが受け入れられるも、拒否されるも、それが如実に反映されるのがチップ。
いくら良い演奏を披露しようとも、結果を左右するのは社会背景と人々のフィーリング次第なのです。「ここは良い場所だから」などと、予想はできません。
なので、2時間そこそこしかバスキングをしない時は、「稼ぎ」のことを考えない場合(時間潰しや腕ならしを少ししたい時)のみとなります。
時間を粘らず、さくっと切り上げれば「記念バスキング」になります!
前述の通りに、旅行者がふらっとやって来てバスキングできる場所であれば、そうそう容易にはチップが入らないピッチであることには間違いないわけです。
仮に、レギュラリー・バスカーの基準で考えても、1時間以上は最低限演奏をしなければ「その日の生活の足しになる」ことは無い、というわけです。
で、あれば、さくっと20分くらいで引き上げれば良いのです。
そうすれば「稼ぐ」ことはありません。
さらりと20分と短そうに言いましたけど、おそらく大勢の対バン形式のライブや、何組も参加する小〜中規模イベントだと、だいたいこれくらいの「枠」でライブされる事もあるのでは無いでしょうか?
そう考えると十分にも思えますよね。
お友達と一緒の旅行であれば、その姿を写真に撮ってもらえれば「現地で演奏した記念」に十分なります。
また、20分程度のバスキングでチップが得られるとしたら、珈琲におやつ代程度です。人によっては、全くチップが入らないと凹むかもしれません。
稼ぐ目的ではなく、現地での度胸試しや記念のためにやって即切り上げるというのが、元々の「プラン」ですので、凹む必要なし。珈琲代くらい入ればラッキーです。その場合はありがたく心付けとして頂いても良いと思います。
但し、それで調子に乗って、毎日珈琲代を頂戴しようと(笑)旅行中に毎日やるのはアウトですよ!
もし短時間ですごく稼いでしまったら?
現地の募金箱を探して募金してください。あるいは、稼ぎ始めたら「ヤバい」と思って退散するか、チップ入れ(楽器ケース)などを閉じましょう。
うん、そうですね。最初からチップ入れを設けなければ良い。シンプルです。
実際に同じ方法を試した人っている?
素朴な疑問ですが、そもそも「記念バスキング」などをする人っているのでしょうか?
はい、ものすごく多いと思います!(笑)
私の知人で、プロの日本のミュージシャンがいるのですが、その知人が過去に海外で演奏ツアーを行った事があると噂で聞いたのです。
「凄いなあ!」「知らなかったですよ!」なんて、皆でワーワーと盛り上がったんですよね。
そしたら、ご本人があっけらかんと「いや、海外でギター持って写真撮っただけだよ。」と、笑いながら「ネタばらし」をしてくれました。(笑)
いきなり海外にコンタクトを取り、簡単に演奏許可も下りずブッキングも難しいので、旅行ついでに音楽関連のライブハウスや路上をまわり、ギターを持って写真を撮る事を重要視したようです。
もちろん、飛び入りで参加できたり、路上で少し演奏できた事もあったそうですが、場所によっては5分程度で退散したり、写真だけ撮って終わりなんて事もあったとか。
知人はソーシャルメディアをやってるわけでは無いんで、あくまで自己プロモーションのひとつとしてプロフィールにそれらの写真を添えてたみたいですが、SNS上の展開だと、かなり「映え」ますよね。(笑)
私はこれは「アリ!」だと思ってます。
何より、楽器を持って海外に行き、現地で楽器を手に持つというだけでも、初めての方は割と度胸がいると思いますよ。だってそこは異国の地で、周りにいる人たちも現地の人ばかりなのですから。
記念演奏や度胸試しとして十分働きかける行動です。
ぜひ、こういった方法を真似して欲しいです。
但し、「稼いでない」のが前提です。「少し話しを盛ってやろう」なんて思って、現地で演奏して稼ぎました・・なんてコメント添えるのはマズいです。
インターネット上に投稿した瞬間に、世界に通じている事を忘れてはいけません。
まとめ
今回は「旅先で違法とならずに海外バスキングやライブを演る方法」に付随するトピックとして、稼がずに海外で演奏する方法から「稼がないバスキング」についてをご紹介させて頂きました。
次回、続けて別の方法についてもお話ししていきたいと思います。
ご一読ありがとうございます!