海外で稼がずに人前で演奏するベストな手段とは?
こんにちは。
前回のブログ「旅先で違法とならずに海外バスキングやライブを演る方法」でご紹介した、旅行者が海外で演奏する方法のひとつとして「稼がない!」と言うアドバイスをさせて頂きました。
なんだかアッサリしたアドバイスですみません。(笑)
とはいえ、どうすればいいの?と言う事で、今回から数回に分け、稼ぐ事を目的としないで、海外現地の人の前で演奏を楽しめる方法を具体的に考えていきたいと思います。
ちなみに、十分な旅費とお小遣いを持参している事が前提です。って、当たり前か。
「稼がなければいい」とは言えど、友達の家でギターを弾いたり、ホテルで音が出ないようにヒッソリと楽器を触って練習するだけでは、正直面白くないですよね。
せっかくならば、現地の人の前で演奏して、反応を見たいです。
現地のジャムセッションに参加する
バスキングからは話しが逸れてしまって恐縮ですが、私個人としては、これが海外の地で演奏するために唯一声を大にしておすすめできる、「最も安全でクリーンなパブリック演奏」です。
どんな楽器でも、歌のみでも参加可能です。
但し、ジャンルによってはその構成を把握することや、レパートリーがあることが前提ではあります。
しかし、バスキングを考えているくらいの方でしたら、これらは問題なくクリアーかな?と思います。
ジャムセッション、通称「JAM(ジャム)」に関しては、以下の記事をご参照ください。
世界各国のそこそこ大きな街であれば、JAMを行っているプレイスが存在します。
滞在中に街を歩いて、JAMプレイスを見つけることも容易ですが、不安な場合は現地の知人に聞いたり、ソーシャルメディアを駆使してアドバイスを得るのもいいかもしれません。
JAMであれば、誰でも自由に演奏参加できて、ステージに立つことができます。会場には多くのオーディエンスが訪れており、大盛り上がりとなるので、まるで自分のライブを行っているような気持ちにもなりますよ!
会場によっては、ドアチャージ(参加費用)が必要な場所もありますが、海外ではフリーのところが多く、仮にチャージが必要な場合でも日本円で500円や1000円くらいの所がほとんどです。
そのチャージは基本的にどのお客様も必要なもの(サービス料みたいなもの)なので、ミュージシャンだから払う、というわけではありません。ドリンクだけ楽しむ人でも、入店するために必要なチャージです。
当然ながら、私たちが参加して演奏したからと言って、参加した奏者にギャラが入るわけではありません。あくまで「みんなでワイワイ楽しむ自由参加イベントのひとつ」なだけですので、演奏して対価を得る事はありません。
また、「身内のパーティー」とは違い、音楽ライブを目的としたバーで行われているJAMには、音楽とドリンクを楽しむために、セッション参加希望のミュージシャンだけでなく、多くの音楽を愛する一般客が来店しています。
即興セッションを体験し、現地のミュージシャンやオーディエンスとコミュニケーションをとる機会が出来ることで、その思い出もより深いものとなるでしょう。
私の場合は、渡英してすぐの頃、まだ音楽の仕事もなくバスキングのライセンス所持もしていなかった頃に、毎晩ロンドンのJAMプレイスを渡り歩いて参加していました。
おかげで、現地で音楽仲間が出来るのも早かったです。
ドリンクを楽しむという解放された場所だけあり、人との繋がりが増えるのも魅力のひとつかと。
初めての海外ジャムセッション参加、ここに注意!
参加する場合は、会場に到着したらまずは「オーガナイザー」を探し、参加の意思を伝え、当日のリストに名前を加えてもらう事を忘れないでください。
その過程がないと、永遠に参加することはできません。(笑)
ただ一つ、注意点としては、土日の昼に行われているJAMもあるものの、基本的には平日の夜、ビジネスマンが仕事を終えた時間あたりから始まり、深夜までセッションが続く会場がほとんどです。
現地の治安に注意することと、会場内での「スリ」に注意し、楽器含めて自分の荷物は自分で徹底管理すること、ドリンクに不正なものを混入されないよう自己防衛が必要です。
少し不安な人は、ひとりでは向かわず、お友達と一緒の旅行の際や、現地の知人に付き添ってもらった方がいいかもしれません。
オープンマイク・セッションに参加する
これも、ジャムセッションの一種です。
違うのは、バンド構成ではなく「弾き語り」として、ひとりでステージに立つという事です。
その名の通りに「マイクをフリーで解放している」というイベントで、JAMが行われているような音楽バーなどで開催されています。
参加に至っては、JAMと同じく、参加の意思をオーガナイザーに伝えておけば、演奏する時(自分の出番の時に)名前を呼ばれるので、それまで会場でひたすらに待つだけ。
全く見ず知らずの現地の人たちと、「いっせーのせ」で合わせるセッション形式が不安という方で、楽器のソロ演奏や弾き語りが出来る方であれば、オープンマイク・セッションの方が簡単かもしれません。
逆に「ひとりでステージに立つのは不安」という方には向いていません。
JAMもオープンマイクセッションも、一回呼ばれたら(ワンステージ・セッションあたり)3曲披露というのが、一般的です。
JAMの場合は即興演奏になるので、基本構成を把握していればコード進行を追う事のみで参加できますが、オープンマイクの場合は、ひとりで演奏できる3曲のレパートリーは必須という事になります。
しかし、その分「海外でライブ経験した感」はとっても大きいと思うので、ぜひ。
オープンマイクについての記事はまた改めて書きたいと思います。
まとめ
今回は「旅先で違法とならずに海外バスキングやライブを演る方法」に付随するトピックとして、稼がずに海外で演奏する方法から「ジャムセッション参加」をご紹介させて頂きました。
次回、続けて別の方法についてもお話ししていきたいと思います。
ご一読ありがとうございます。